良い先生を選ぶと子どもの将来も良くなる!?

良い先生を選ぶと子どもの将来も良くなる

「学校や家庭教師の先生なんて、どんな人も一緒でしょ?」

と思われる親御様は多いです。

しかし、”良い先生かどうか”や”相性が合う先生かどうか”は、子どもが勉強にやる気を出すことに大きくかかわります

やはり、好きな先生だと子どもはその教科の勉強を多くするようになります。

かてきょの森」は、まさに先生を選べるサービスですので、相性が良い先生と出会えて子どもが喜ぶ姿を日々知ることができます。

ただ、良い先生を選ぶことによるメリットは、子どもの勉強成績だけではないです。

実は、良い先生との出会いは、子どもが大人になってまで影響する教育心理学で言われています。

今回は、そんな良い先生選びが子どもの将来にまで影響する、衝撃的な研究をご紹介します。

①良い先生選びは、成績向上だけではなく、将来の勉強姿勢にまで影響する!?

では、そもそも良い先生とはどのような先生を言うのでしょうか?

良い先生との出会いが子どもの将来にまで影響することを調べた研究が、アメリカのハーバード大学・コロンビア大学・ハーバード・ケネディ・スクールのそうそうたる大学の共同で行われたChettyら(2012)の研究です。

彼らは、小学三年生から中学二年生までの生徒を対象に、良い先生がどれだけ子どもの成績と将来に影響するかを調べています。

彼らは、良い先生を「生徒の勉強成績にどれだけ影響を与えられるか」で評価しています。

例えば、あるA君の数学の成績が4だとします。

Y先生と出会えて5になった時、Y先生はA君の成績に良い影響を与えたと言えます。

このように、先生がどれだけ生徒の成績に影響を与えたのかを、数式を用いて算出し、「先生の質」として定義しています

Y先生と出会って、A君の成績が3に下がることもありますので、先生の質はプラスにもマイナスにもなります

まず、この数式が正しいのかを示したのが、以下の図です。

先生の質と子どもの成績との関係
*論文の図をもとに著者が作成

縦軸が「子どもの成績」で、プラスであるほど成績が良くなっていくことを示します。
マイナスは、成績が悪くなっていくことを意味します。
横軸が「先生の質」で、プラスであるほど良い先生を意味します。

明らかに右肩上がりになっており、先生の質が高まると子どもの勉強成績も上がっていくことがわかります。

なので、先生の質を表す数式は信用できると思われます。

では、肝心の子どもの将来と良い先生との出会いはどう関係するのでしょうか?

それを示したのが、以下の図です。

先生の質と子どもが20歳になった時の大学出席率
*論文の図をもとに著者が作成

縦軸は「子どもが20歳になった時の大学出席率」を示します。
横軸は先ほどと同様、「先生の質」です。

すると、こちらも右肩上がりなのがわかります。

つまり、子ども時代に良い先生と出会えるほど、大学での出席率も上がり、勉強熱心になると解釈できます。

先生との出会いは、大人になってからの勉強姿勢にも影響します。

②良い先生との出会いは、大人になったときの収入にも影響する!?

かなり衝撃的な研究ですが、話にはまだ続きがあります。

実は、良い先生との出会いが、子どもが大人になった時の収入にも影響しうるのです。

それを示したのが、以下の図です。

先生の質と子どもが28歳になった時の収入の関係
*論文の図をもとに著者が作成

縦軸は「子どもが28歳になった時の収入」を示しています。
横軸は先ほどと同様、「先生の質」です。

こちらも右肩上がりなのがわかります。

つまり、子ども時代に良い先生と出会えるほど、収入も高くなる傾向があり、経済的に裕福になりやすいと解釈できます。

子どもが将来お金に困らないかどうかも、良い先生との出会いに影響されるかもしれません。

③まとめ

まとめると、

  • 良い先生とは、生徒の成績にどれくらい影響を与えられるかで算出される。
  • 良い先生との出会いが、子どもの成績を上げる。
  • 良い先生との出会いが、子どもの将来的な学ぶ姿勢に影響する。
  • 良い先生との出会いが、子どもの将来的な収入にまで影響する。

学校の先生も家庭教師の先生も、誰でもいいわけではありません

できるだけ良い先生であったり、できるだけ相性の良い先生である方が、子どもの将来にとても大事です。

かてきょの森」は、そんな良い先生を選べるサービスです。

ぜひ下記のリンクをタップして、お子さんの将来のために良い先生を選んでみてください

参考文献

Chettyら(2012). THE LONG-TREM IMPACTS OF TEACHERS: TEACHER VALUE-ADDED AND STUDENT OUTCOMES IN ADULTHOOD. NBER WORKING PAPER 17699.