国語の読解力を早めに鍛えた方が良い理由
国語の読解問題に悩む子どもは多いです。
著者も数学や英語はできたのに、国語ができなかった苦い思い出があります。
読解力は、自学自習に必須であり、社会人になって勉強をするときにも必要になります。
そのため、できるだけ早めに読解力を伸ばさないといけません。
実際に、読解力のある子どもは、自分で本も読めて語彙力もあり、全体的に成績が良い傾向があります。
今回はそんな読解力と読書の関係に関する教育心理学の研究を紹介します。
目次
①小学生の頃の読解力は高校生になっても影響する⁉読解力と読書の関係性
教育心理学の研究では、小学生から高校生になるまで10年も追跡調査した研究があります。
それが、アメリカのカリフォルニア大学とカナダのトロント大学の共同で行われたCunninghamとStanovichが1997年に発表した研究です。
彼らは、小学一年生を対象に調査を行い、10年後の高校二年生まで追跡して、読解力の推移を見ています。
例えば、知能テストをしたり、本の著者の名前が書かれたリストを見せられてどれだけ知っているかを答えたり、語彙力や読解力のテストをしたりといろいろな調査をしています。
すると、10年間の研究結果として以下のようになりました。
このように、小学一年生の頃の読解力が高いと、後の学年での読解力や文章に触れる傾向を高めます。
実際に心理学では、”お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧しい人はどんどん貧しくなる”いう「マシュー効果」がこの研究でも言及されています。
教育で言えば、勉強ができる子はどんどんできるようになり、逆にできない子はどんどんできなくなります。
今回の読解力は、読解力が高い子ほど文章をより読むようになり、読解力が上がっていって勉強もできるようになると思われます。
そのため、国語教育は早め早めが大事なのです。
②まとめ
まとめると
- 小学一年生での読解力は、後の学年の読解力に影響する。
- 小学一年生での読解力が、後の学年で文章を読む傾向に影響する。
- 小学一年生での読解力の影響は大きいので、早めに国語の読解力を上げる対策をする方が良い。
「本を読むような子になってほしい」と願う親御さんは多いです。
しかし、具体的にどうすれば、子どもが本を読むようになるのかがわからず悩まれています。
今回の記事に沿えば、できるだけ早い時期に子どもの読解力を伸ばすような対策をすれば、子どもが後に本を読むようになるかもしれません。
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参考文献
Cunningham & Stanovich(1997). Early Reading Aquisition and Its Relation to REding Experience and Ability 10 Years Later. Developmental Psychology, 33(6), 934-945.