国語が苦手な小学生ほど個別で教える家庭教師が良い理由
小学生になると本格的に文字の読み書きが始まります。
しかし、この時期に国語につまづく子どもがとても多いです。
親としては不安になりますし、周りの子どもとの差を意識してしまいます。
そこで、国語が苦手になる小学生のお子さんほど、家庭教師のように個別で教えてくれる先生がいると安心できます。
これは、教育心理学の研究でも示されてきています。
特に、国語が苦手だったり、他の子より国語の学習が遅れている子どもほど、家庭教師で成績を上げられるのです。
今回は、そんな研究をご紹介しながら、どのような方法が良いのかもお話します。
目次
①国語が苦手な小学生ほど、家庭教師が良い教育心理学的な理由
国語が苦手な小学生は、海外でも問題になっています。
マイアミ大学やテキサス大学などの共同で、Elbaumらが2000年に発表した研究では、国語が苦手な小学生や知的レベルが低い小学生を対象に、先生が一対一の個別で教えることの効果を検証しています。
一対一で教える方法とその他の方法を比べた研究を分析しなおして、一定の結論を出しました。
すると、国語が苦手な小学生に一対一で教える場合と他の場合とを比べると、一対一で教えた方が他の教え方よりも国語の成績が伸びました。
また、教える人(先生)も大事です。
どのような先生が一番効果が高いかと言うと、
①大学生
②個別で教えることに対する訓練を積んだ人
③先生をころころ変えるのではなく、同じ先生で継続すること。
この三つの特徴が、国語の成績の向上に効果的だと研究では示されています。
そのため、個別で長期間教えられる家庭教師はうってつけなのです。
②国語が苦手な子どもに、一対一の個別で教えるときの効果的な教育法
次に、一対一で教えるときにどのような点を工夫すればいいのかをお伝えします。
まず、国語で教えるときは、読解力を重視すると国語が苦手な子どもには効果的です。
また、読解力を鍛えるために、音の違いを子どもに意識させることも大事です。
例えば、「パン」と「カン(缶)」は一文字音が違うだけですが、意味が全く異なります。
このように、音の違いを意識するだけで、言葉や文章の理解度も変わります。
言葉の音を意識させる教え方をすると、国語が苦手な小学生の成績が上がりやすくなります。
では、家庭教師による国語の個別指導はどれくらいしたらいいのか?
それは、Elbaumらの研究によると、20週間(5か月)です。
さらに、5か月で63時間も個別で指導すると最も効果的だと示されていますので、一時間の勉強を週三回するくらいが良いです。
また、国語の一対一指導は小学一年生から三年生くらいまでに受けさせると効果が出ます。
それ以降だと効果が薄くなりますので、早めに家庭教師を探す方がいいです。
国語は、これから進級するたびに必要になってきますし、大人になっても国語力は大きく影響します。
国語が苦手な子どもほど早めの対策が必要です。
③まとめ
まとめると、
- 国語が苦手な小学生は、一対一の個別で教える家庭教師が向いている。
- あまり先生を変えずに、教育訓練された大学生の先生に教えてもらえると国語力も上がりやすい。
- 特に、読解力を鍛えると効果的で、その時に音の違いを意識する指導を心がける。
- 五か月間で一時間の勉強を週三回すると最も効果が高い。
- 小学生一年生から三年生までの比較的早い時期から家庭教師をつけると良い。
読解力などの国語力は小学生の間だけではなく、その子の一生に影響します。
一対一での指導であれば、家庭教師が最も手軽でやりやすいです。
「かてきょの森」では、子どもと相性の良い家庭教師を選ぶことができます。
特に、国語が苦手な小学生のお子さんをお持ちの親御さんは、下記のリンクをタップして、ぜひ一度試してみてください。
参考文献
Elbaumら(2000). How Effective Are One-to-One Tutoring Programs in Reading for Elementary Students at Risk for Reading Failure? A Meta-Analysis of the Intervention Research. Journal of Educational Psychology, 92(4), 605-619.