家庭教師はいつ始めると勉強成績が上がりやすいのか?
・子どもの成績が下がってきた…。
・受験だしそろそろ家庭教師を頼むか。
・まずは冬期講習・夏期講習・春期講習だけでも体験させるか。
このように家庭教師をいつ頼むのかで悩む親御さんは多いです。
受験時に頼まれるご家庭が多いですが、「子どもが学校の授業についていけなくなったとき」とか、「子どもが希望したとき」など様々なタイミングがあると思います。
しかし、家庭教師を頼むタイミングと学力向上との関係を調べた教育心理学の研究があります。
今回は、そんな研究を参考に、家庭教師を頼む最適なタイミングをお伝えします。
目次
①いつ家庭教師を始めると最も効果が高いのか?
家庭教師や塾の研究は、アジア圏でよく行われています。
以前の記事のように、韓国や中国など日本と比較的似ている国で、家庭教師や塾は流行っているからです。
中でも、中国の河南大学と北京師範大学の共同でZhangらが2022年に発表した研究では、家庭教師や塾など、学校外部で勉強を始める時期と数学の勉強成績の関係性を調べています。
2000人以上の中学2~3年生の二年間を追跡調査した大々的な研究です。
Zhangらが調べたのは、下記の図に該当する生徒の数学の点数です。
下記の図は、中学三年間ずっと塾や家庭教師を頼んだ人から中学で全く頼まなかった人まで、細かく分類されています。
このように、いつ塾や家庭教師を頼んだのかを細かく分けて分析し、塾や家庭教師を頼んだタイミングと中学最後の数学のテスト成績との関係性を調べました。
結果は以下のようになりました。
この図のように、結果としては、「中学三年の受験時の間だけ塾や家庭教師を頼んだ人」と「三年間ずっと塾や家庭教師を頼んだ人」で、数学の成績が高い傾向がありました。
他にも数学の成績向上と関係した項目は、「自分がどれだけ勉強ができるようになるのかという期待値」と「親が子どもの教育へかける期待」の二つです。
そのため、塾や家庭教師を始めるタイミングは、親が子どもの勉強を期待しながら、「中学初めからずっと継続する」か「中学三年生の受験時に頼む」かです。
「夏期講習だけ」とか「中学二年までは頼んでいたけれど辞めてしまった」というのは、あまり数学の成績には結び付きにくいです。
②まとめ
まとめると
- 塾や家庭教師を始めるタイミングは、中学の初めからか、中学三年生の受験期からが良い。
- 夏期講習だけとか、塾や家庭教師を途中でやめるなどは、数学の成績に結び付きにくい。
- 基本的に、塾や家庭教師は年単位で継続して頼む方が良い。
- 他にも、自分自身が勉強に抱く期待感や親が子どもの教育に抱く期待感も数学の成績向上と関係がある。
特に、家庭教師は早めに始めた方が良いと思います。
「中学に入ってすぐ」が、研究の数値的に最も数学の成績を上げる傾向があるからです。
実際に、いざ中学三年生の受験時に家庭教師を頼んでも、中学一年生と二年生の内容でつまづいていては、手遅れになることもあります。
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研究によるとできるだけ早く子どもに家庭教師をつけて継続する方が良いです。
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参考文献
Zhang et al. (2022). Does private supplementary tutoring matter in Chinese students’ learning of mathematics: a longitudinal study. ZDM – Mathematics Education, 54, 737–747.