子どもの数学の成績が伸びる家庭教師との接し方
数学が苦手な子どもは多いです。
そんな子どもの姿を見て、やきもきする親御さんも多いと思います。
何か子どものためにやってあげたいけれど、子どもの勉強のことだからなかなかやり方がわからず、何もできない。
そんな親御さんのために、勉強以外の方法で、子どもの数学の成績が向上するやり方をお伝えします。
特に、家庭教師や塾を利用している方に有効な方法です。
目次
①家庭教師と親の関係性が子どもの数学の成績を上げる⁉
親としては、子どもの成績状況をよく知る先生に話はしたいけれど、なかなかできないですよね。
しかし、今回の研究は、実際に先生にアプローチしている親の子どもほど成績が上がっていることを示したデータなのです。
以前の記事でもお伝えしましたが、親の行動が子どもの勉強成績を上げることはあります。
特に、家庭教師や塾など、子どものために勉強を教えてもらっているのに、なかなか成績が伸びない場合は、親の働きかけで成績向上につながります。
それを示したのが、アメリカのペンシルバニア大学・ノースカロライナ大学・韓国大学のそうそうたる大学の共同で行われた、Parkらの2011年の研究です。
彼らは、韓国の受験制度を利用して、家庭教師の子どもの数学の成績への影響を調べています。
韓国では、「学院(hagwon)」という大々的な教師サービスがあるみたいです。
そのサービス利用者と国のデータを使用して、約6900名以上もの中学生を対象に研究を行いました。
かなり大きな研究です。
すると、子どもの数学の成績に影響する要因が以下の三つ示されました。
親の学歴と収入が高いほど、子どもの数学の成績も高くなる傾向があります。
ここで、親と家庭教師の関係とは、以下の二つの項目を合わせたものです。
1) 親が子どものために家庭教師に関する情報を集めようとするか。
2) 親が家庭教師から子どもの今後の学業のキャリアについて情報を集めようとするか。
つまり、親が積極的に子どもの教育に関わろうとする姿勢が、とても大事になります。
ちなみに、この研究では英語の成績も調べていますが、数学と同様の結果が出ています。
そのため、親が家庭教師と積極的に話し、情報を収集して子どもの教育に関わる姿勢は、子どもの数学と英語の成績向上につながります。
②まとめ
まとめると、
- 子どもの数学と英語の成績向上には、親の収入と学歴、そして親と家庭教師との関係性が大事。
- 親と家庭教師との関係性とは、親が子どものために家庭教師の情報を集めたり、家庭教師から子どもの勉強状況について聞いたりなど、子どもの勉強を把握すること。
家庭教師をつけたからと言って、子どもの勉強を全部家庭教師に任せるのは少しもったいないです。
今回の研究のように、親が教師と積極的に子どもの勉強のことでコミュニケーションを取ることで、子どもの成績は上がる可能性があります。
それでも、やはり、話しやすい家庭教師を選んだり、相性の合う家庭教師でないとなかなか子どもの勉強状況を相談できません。
「かてきょの森」では、そんな親御さんのために家庭教師のプロフィールを見て相性の合う人を選べます。
勉強は子ども本人だけではなく、親の積極性も大事です。
一度下記のリンクをタップして試してください。
参考文献
Parkら.(2011). Parental Involvement and Students’ Cognitive Outcomes in Korea: Focusing on Private Tutoring. Sociology of Education, 84(1), 3-22.